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Introduction


第一三共株式会社

革新的医薬品を継続的に創出し、多様な医療ニーズに応える医薬品を提供する。世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献する

 

対談者のプロフィール

第一三共株式会社 バイオロジクス本部 バイオ医薬研究所 第三グループ 上級研究員 博士(学術)矢田 友一 様
藤森工業株式会社 生活包装事業部 バイオサイエンス課 川畠 祐司

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バイファス製品のオーダーメイドで、図面を用いて細かな調整が可能になった

 

川畠第一三共様には事業当初からお世話になっています。私たちにとってはなくてはならない大切なお客様ですので、今回初めてのインタビューに第一三共様を選ばせていただきました。まず、BioPhas導入前の課題について教えていただけますか?
 
矢田様:大きな設備を作るにあたってシングルユース製品を導入しようと思って、エンジニアリング会社にいろいろ相談していました。当初は海外メーカーを使っていて、何かあると海外とのやり取りが発生したり、細かな調整が利かず困っていて。そんな時、藤森工業さんが「当社ならオーダーメイドができますよ」と言ってくださったんです。

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バイファス製品のオーダーメイドで、

図面を用いて細かな調整が可能になった

 

川畠第一三共様には事業当初からお世話になっています。私たちにとってはなくてはならない大切なお客様ですので、今回初めてのインタビューに第一三共様を選ばせていただきました。まず、BioPhas導入前の課題について教えていただけますか?
 
矢田様:大きな設備を作るにあたってシングルユース製品を導入しようと思って、エンジニアリング会社にいろいろ相談していました。当初は海外メーカーを使っていて、何かあると海外とのやり取りが発生したり、細かな調整が利かず困っていて。そんな時、藤森工業さんが「当社ならオーダーメイドができますよ」と言ってくださったんです。

例えば、配管でも普通なら金属のイメージだと思うのですが、それがチューブタイプで使い捨てOKだったり。当社でシングルユース製品を導入するのは初めてだったのですが、既製品のように受け取って終わりではなくて、図面を用いて細かい調整をしていただけたんですよね。


川畠:何社くらいと比較検討されていたのでしょうか。また、弊社を知っていただいたきっかけは何だったのでしょうか。
 
矢田様23社くらいですね。設備の本体部分は海外メーカーのものを使っているのですが、パーツ部分はエンジニアリング会社から藤森工業さんをご紹介いただいたのがきっかけです。
 
川畠:第一三共さんとは別の案件で一度お世話になって、今回新しく医薬品ラインが立ち上がるということで挑戦してみないかというお話をいただいて、大変光栄でした。
ちなみに、弊社以外に候補の国内メーカーはありましたか?
 
矢田様:いえ、藤森工業さん一択でした。当時、他の国内メーカーは聞いたことがなかったですし。今も一部のバイオファックや一部エリアだけ対応している会社はありますけど、バッグやアセンブルラインを総合的にやられているのは藤森工業さんだけですよね。
 
川畠:ありがとうございます。これからどうなるかはわかりませんが、私たちができるだけ先に進んでいきたいな、という気持ちです。
 

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コロナの影響で海外製薬会社の供給に制限、国内メーカーの藤森工業だからコミュケーションが円滑に!

 

矢田様:今後情勢が変わる可能性もありますよね。コロナの影響で海外メーカーだとラインが止まってしまっていたりしますし・・・。
 
川畠:弊社にも海外メーカーのライバル企業があるのですが、コロナの影響で自社グループの製薬会社の方に供給が偏ってしまって、日本国内への供給が滞っているみたいな話も聞きます。それもあって最近当社にお願いしたいと言っていただくことが増えましたね。他に、他社製品と比較して弊社のアドバンテージとなる部分はどんなところでしたか?
 
 

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コロナの影響で海外製薬会社の供給に制限、

国内メーカーの藤森工業だからコミュケーションが円滑に!

 

矢田様:今後情勢が変わる可能性もありますよね。コロナの影響で海外メーカーだとラインが止まってしまっていたりしますし・・・。
 
川畠:弊社にも海外メーカーのライバル企業があるのですが、コロナの影響で自社グループの製薬会社の方に供給が偏ってしまって、日本国内への供給が滞っているみたいな話も聞きます。それもあって最近当社にお願いしたいと言っていただくことが増えましたね。他に、他社製品と比較して弊社のアドバンテージとなる部分はどんなところでしたか?
 
 

矢田様:これも海外メーカーとの比較になってしまうのですが、製品を受注する時に、依頼して図面を書いてもらって、それを確認して、変更点があればまた送り返して・・・というやり取りが発生しますよね。そういったやり取りを海外の方とやるのは、ニュアンスの違い等で難しいところがあって。国内メーカーの藤森工業さんだと細かいニュアンスがダイレクトに伝わりやすいですし、コミュニケーションも取りやすいです。本来、打ち合わせをする時はディレクター同士でやるのですが、そこに現場の人も入ってもらって直接意見が言えるとか、そういったところも魅力です。
 
川畠:ご依頼いただいて、翌日図面をご提示するっていうこともありますね。
 
矢田様:はい。やり取りがスムーズにいくので、タイムラグの少なさもかなり助かっています。
 
川畠:海外メーカーだと、日本人担当者が外国人担当者に依頼を伝言して、それからまた日本人担当者に引き継いで・・・というやり取りが発生してしまうと聞きます。
 
矢田様:そうなんですよ。だからペースが少し遅くなってしまいます。藤森工業さんならその場で依頼についてご相談して、ある程度決定事項を作るところまで持っていけるので助かります。
 


川畠:コスト面はいかがでしたか?
 
矢田様:コスト面は妥当だと思います。品質の良さや国産であるということを考えると決して高くないですね。
 
川畠:もし海外メーカーが半額くらいのコストだったらいかがでしたか?(笑)
 
矢田様:う~ん・・・(笑)。海外とやり取りする人件費とかを考えるとそれでもどうなのかなと思いますね。
 
矢田様:ショートしたら止まってしまいますね。使っていくうちに不都合が起きて、図面を変更してほしい時も、国内メーカーだと相談しやすいです。細かい型番が多いので、海外メーカーだと管理していくのがちょっと大変だったりしますね。あの頃は100種類を超えていましたし(笑)。
 
川島:それは大変ですよね。当社では、「フレキシブルに動く」「お客様が言うことにNOとは言わない」ということを心がけています。海外メーカーの製品を使うことで「制限が発生する」「既製品を何とかして使っている」と聞くことがありますが、制限された中で使うのはお客様にとってとても不便じゃないかと思うのです。私たちは、私たちができる限りのご提案をさせていただくようにしています。今できないことも何年かかけてできるようにしたり、お客様の声から生まれた製品もたくさんあります。そういうフレキシブルな対応を強みして取り組んでいます。


川島:矢田さんは、当社がご提案をさせていただいた時、どんな印象を持たれましたか?
 
矢田様:当時、新しく設備を立ち上げるということで非常に忙しかったので、フレキシブルに動いていただけたのがいいなと思いました。エンドユーザーとメーカーさんが一緒に作り上げていく感じも良かったです。
 
川畠:それによって弊社の製品のレベルアップにも繋げていただきました。ご意見いただくたびに私たちも勉強になりましたね。
 
矢田様:当時、私がリーダーを務めていた現場だったのですが、藤森工業さんの設計担当の方が現場の人と直接やり取りしていただくこともありました。海外メーカーだとそういうやり取りはまずないです。基本的にメールか電話でのやり取りになってしまうので。


川畠:海外メーカーだとそうですよね。当社がご提案してから、BioPhasを採用すると決断されるまでにどれくらい時間がかかりましたか?
 
矢田様:お話を聞いてからわりとすぐでした。弊社の社員が藤森工業さんの製造工場の見学にも行かせていただきましたしね。BioPhasを採用して89年ほどになります。
 
川畠:当時はたくさんお仕事をいただけることが本当にありがたくて、大変だとは感じなかったです。図面の変更や新しい案件にもすぐ対応させていただきました。やっていること自体は泥臭いこともあるんですけどね。夕方に図面の修正依頼をいただいたら、その日の夜か翌日の朝には提出するとか。今思えばいい思い出です(笑)。とにかく少しでも早く対応しようと思っていました。お客様としても早く仕様を決めたいでしょうし、タイムロスはさせないぞ!という気持ちでした。
 
矢田様:最終的にフィックスするまでにもやり取りが発生するので、ダラダラやっていると納期にも関わりますし、迅速な対応をしていただき本当に助かりました。原材料そのものを藤森工業さんが作るわけではないので、材料の調達の時間もあるでしょうし、やり取りを如何にコンパクトにするかということを藤森工業さんは考えてくださっていたんだなぁと。
 
川島:自分で自分の首を絞めていたようなもんですけどね(笑)。第一三共さんは弊社にとって初めての大口ユーザー様でしたので、それによって他の中小企業に営業をかける時も信用してもらえるようになりました。こういう業界は実績が大事なので、大手の製薬会社さんに採用いただいたことで、かなり拍が付きました。ありがたいなと思います。
 


今回の新型コロナウイルス騒動のように、何かあった時に供給が滞りお薬が作れないというような状況になると致命的なので、シングルユース業界において安定供給というのは一番の課題ですね。そのために弊社はあらかじめ材料を確保したり、製造ラインを増強する等して大量生産にも対応できるようにして納期が遅れないようにしています。あとは、品質にもこだわっています。品質が悪いと製造物にも影響が出ますので、何かトラブルが発生したらすぐ対応して改善するようにしています。今年は材料の調達が非常に厳しい状況にありましたので、会社の上層部に相談して半年分まとめて購入したりして対処しました。穴が開くことはほとんどなかったです。1週間ほど納期が遅れることはありましたが、それによってお客様の製造を止めるということはなかったですね。
 
矢田様:半年分在庫を抱えるというのはかなりリスキーですよね。それを私たちのためにやってくださっていたというのはありがたいです。
 
川畠:製造が止まるとお客様が大変ですし、私たちも生産がストップしてしまうと死活問題でしたので。あらためて、当社のどの部分をご評価いただいているのでしょうか。
 
矢田様:やはり品質の実績というのは大きいです。見学に行かせていただいた際にも、しっかりとした生産管理をされているなという印象を受けました。こういう工場って、異物混入を防ぐことが一番の課題だと思うのですが、異物を避けるための方法もご説明いただいて、当時感心しましたね。きっちりやっていらっしゃるなと。実際に他の海外メーカーのものと比べて圧倒的に異物混入率が低かったんです。日本人の巧みさを感じました(笑)。業界では有名なメーカーと比較しても藤森工業さんは引けを取らないです。引けを取らないどころか、相当な実力を持っていらっしゃいますね。異物混入があるとすべて廃棄しなくてはならないので、その確率が少ないというのは非常に魅力です。
 


川畠:逆に、弊社にここをもっとこうしてほしいなと思うところはありますか?
 
矢田様:現状とても満足していますよ。強いて言うなら・・・これからも他にいろいろな製品を開発して、私たちに提案してほしいなと。例えば、「今使っているタンクじゃなくてうちの製品はどうですか?」みたいな(笑)。
 
川畠:トータルでカバーできるようにラインナップを増やすということですね!
 
矢田様:メーカーによって少しサイズが違ったりするんですよね。なかなか設備を変えることはできないので、弊社のサイズに合わせたものを提案してもらえたりすると嬉しいなと。

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川畠:私たちとしては、今後さらに国産の強みを伸ばしていきたいなと思っています。安定供給と品質は今よりもっともっと上げていきたいです。もう一つは、矢田さんが言われていたラインナップの強化ですね。一気にいろんなものを作ろうとするとクオリティが下がってしまうので、少しずつ見極めながら増やしていきたいです。パウダーバッグとか、タンクバッグとか。もっとお客様にトータルで提案できるようにしたいなと考えています。私たちは医薬品を製造するお手伝いをする仕事なので、スピード間も大事にしていきたいです。今は製造に数ヶ月かかってしまうので、それをもっと早くすることで医薬品のできるスピードも上がるかなと。品質+スピードという点に取り組んでいきたいです。
 
矢田様:私たちも、藤森工業さん始めいろんなところと協業してお客様の病気を治すということに取り組んでいきたいなと思います。
 
川畠:矢田さん、本日はお忙しい中、ありがとうございました!

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